買取図鑑

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「査定無料」の裏側|キャンセル料と返送料の条件を20社の規約から抜き出した

藍澤和博の顔写真

藍澤和博買取査定の実務経験者

公開日 2026-08-03

この記事の一次体験:この記事の一次体験は、筆者が2026年8月2日から3日にかけて、買取業者20社の公式サイトにある利用規約・よくある質問・特定商取引法に基づく表記を実際に開いて読み、「宅配買取を査定後にキャンセルしたとき、返送料を誰が負担すると書いてあるか」だけを抜き出して突き合わせた記録です。表に載せた内容はすべて各社の公開ページの原文にもとづいており、該当する記載を見つけられなかった社は「見つけられなかった」と書いています。取得できなかったページも社名とURLを挙げてあります。あわせて、なぜ査定そのものは無料で成立するのかという構造については、筆者が2011年から2026年4月まで買取の現場で査定する側にいたときに提示額をどう組み立てていたかを書いています。そこに出てくる割合は筆者の現場での体感であって、業界の統計ではありません。

「査定無料」は、たぶん論点じゃないです

買取業者のサイトを開くと、だいたいどこかに「査定無料」と書いてあります。20社ぶん見ましたけど、査定そのものにお金を取る会社は1社もありませんでした。

で、これは私が査定する側にいたときの感覚からしても、当たり前なんですよね。理由はあとで書きます。

だから私が読みたかったのは、無料と書いてある部分ではなくて、その外側にあるほうでした。宅配買取に出して、査定額に納得できなくてキャンセルしたとき、品物を送り返す送料を誰が払うのか。 ここです。

結論から書くと、20社の書き方はきれいに割れていました。しかも「無料」と大きく出ている会社の規約に、利用者が払うケースが並んでいることもありました。以下、全部原文つきで出します。

先に立場を書いておくと、私は2011年から2026年の4月まで買取の現場で査定する側にいて、いまは引退しています。鑑定士みたいな資格は持っていません。この記事でやっているのは、各社が公開しているページを開いて、書いてあることをそのまま並べる作業です。

査定料は、そもそも取りようがない

先にこっちを片付けます。

買取の査定って、足し算じゃなくて引き算なんです。うちで売れば30万円になる品物が目の前に来たとして、そこからどこまで引けるかを考える。新規のお客さんで、こちらにその人の情報が何も無い状態だと、感覚としては売値の6割から9割くらいの幅の中で最初の数字を置くことになります。品物を見る前から もう引き算が始まってるんですよね。

この割合は私の現場での体感であって、業界の統計ではありません。会社によっても人によっても違うので、そこは先に断っておきます。

で、その査定という作業にかかっているのは、人件費と時間です。品物を見る人がいて、相場を調べて、金額を出す。ここにコストはかかっています。ただ、それは仕入れをするための営業コストなんですよね。買えれば粗利で回収できるし、買えなければその日の売上がゼロなだけで、お客さんから徴収するようなものではない。

だから「査定無料」は、値引きでもサービスでもないです。そもそも取りようがないものを取っていないだけだと思っています。査定料を取る買取店があったら、たぶん誰も来ない (笑)。ここを「太っ腹だ」と読む必要はまったくない、というのが中にいた側からの正直な感想でして。

査定額がどう決まるかの詳しいところは査定士は、品物より先に「持ち込んだ人」を見ていますに書きました。

宅配買取だけ、構造がひとつ違う

店頭と出張には、共通して逃げ道があります。納得できなければ、その場で持って帰れることです。出張なら業者に帰ってもらえばいい。物理的に品物は手元にある。

宅配買取だけ、そこが違います。査定額を聞く時点で、品物はもう相手の倉庫にあるんですよね。だから「やめます」と言ったあと、品物を戻すための輸送が1回発生する。この1回ぶんの費用を誰が持つのかが、契約の条件として決まっている。

しかもここは法律の側に一律のルールが見当たりません。出張買取なら特定商取引法の「訪問購入」という章がかかって、クーリング・オフや引渡しの拒絶権があります(第58条の4以下。詳しくはクーリング・オフの説明がない買取業者に、品物を渡してはいけないに書きました)。訪問購入の定義は「営業所等以外の場所において、売買契約の申込みを受け、又は売買契約を締結して行う物品…の購入」です。

ここは消費者庁・経済産業省の通達(令和6年11月19日付)まで開いて探しました。宅配に触れている箇所は、1つだけありました。第58条の9(物品の引渡しの拒絶に関する告知)関係の(1)です。

具体的には、購入業者が相手方の面前において物品の引渡しを受ける時点を指す。宅配等間接的に物品の引渡しを受ける場合には、対面によるほどの購入業者の言辞等による影響が少ないと考えられるため、法第58条の9の対象とはならない。

ただしこれは、訪問購入に当たる取引で品物を宅配で受け取ったときに、引渡し拒絶の告知義務がかかるかという話です。宅配買取そのものが第5章の2に当たるかどうかを決めている文ではありません。

もう1箇所、逆方向のものが第58条の4(定義)関係の(3)にあります。

購入業者が、営業所等以外の場所において勧誘を行い、外形的に顧客が契約の申込み又は締結に係る手続を購入業者のウェブサイトを介して行うなど情報処理の用に供する機器を利用する方法を用いて行った場合であっても、例えば、当該手続が購入業者の指示により勧誘に引き続いて行われるなど、実質的には購入業者にその場で申込みをし又は購入業者とその場で契約を締結したといえるのであれば、訪問購入に該当する。

ウェブサイト経由の手続きでも、実質がその場の契約なら訪問購入になる、と書いてあります。ただ、この文の前提は「営業所等以外の場所において勧誘を行い」です。勧誘の場面が無いところから申込みフォームだけで始まる宅配買取に、そのまま当てはめられる文ではない。

そのうえで、宅配や郵送での買取がこの章に当たるのかどうかを名指しで示した公式の見解は、見つけられませんでした。 消費者庁の特定商取引法ガイドの訪問購入のページにも、国民生活センターのFAQにも、宅配買取への言及はありません。だから私の側から「宅配にもクーリング・オフがあります」とも「ありません」とも言えません。

言えるのは、現実に返送料の条件を決めているのは各社の規約だ、ということだけです。だから読みに行きました。

20社の記載(2026年8月2日〜3日時点)

各社の公開ページを実際に開いて確認したものです。規約は改定されます。 表の内容は取得した時点のもので、売る前にはご自身で当たってください。

業者査定後キャンセル時の返送料記載されている例外・条件
ブランドオフブランドオフ負担偽造品の場合は返送料を請求することがある
コメ兵当社負担査定結果の提示"前"に返却を希望した場合は着払い
なんぼや当社負担申込みなしで送った場合はお客様負担のことがある
大黒屋弊社負担事前査定なしで明らかに値段がつかないものを送った場合は着払いのことがある
RINKAN弊社負担例外の記載は見つけられなかった
高山質店無料(当社負担)新品家電は500円/80kg超・大サイズ超/買取不可品は お客様負担
買取王子弊社負担自動承認で申し込むと返送そのものができない/一部だけの返却は不可
セカンドストリート(セカストHOBBY)当社負担顧客負担になるケースを6つ列挙(後述)
トレジャーファクトリー(宅配買取)規約の参照構造から当社負担と読める「それ以外の理由による返却のときはユーザーが負担」(第33条1項)
ブランディア当社負担(流れのページに記載)買取できない旨を掲示している品を送った場合は往復送料等
エコリングページによって記載が違う(後述)18歳未満・住所変更・基準外品・複数箱などは着払い
ジュエルカフェ「送料は全て当社が負担」(FAQ)返送を名指しした記載は見つけられなかった
銀蔵(ウォッチニアン)「送料などの手数料は全て弊社が負担」(FAQ)返送を名指しした記載は見つけられなかった
バイセルご利用者様の負担(規約に明記)規約第9条
福ちゃんご利用者様の負担(規約に明記)規約第9条
ザ・ゴールドお客さま負担(明記)2026年8月中はカメラ・楽器・スマホ限定でキャンペーン無料
ゴールドプラザFAQと規約で書き方が違う(後述)宅配キットを全部使わないと往路も自己負担
質屋かんてい局負担者の記載を見つけられなかった
おたからや宅配買取のページを見つけられなかった
大蔵屋宅配買取のページを見つけられなかった(出張が主)

以下、それぞれ原文を出します。

「返送料はお客様が払う」と明記している会社

ここは分かりやすいです。書いてあるので。

ザ・ゴールドの宅配買取のページに、こうあります。

買取査定額にご納得いただけなかった場合は、キャンセル(商品の返送)が可能です。その際の返送料はお客さまのご負担となります。

同じページには、返送料を買取金額から相殺できるという説明もありました。FAQ側にも同じことが書かれています。

宅配買取キットの発送費用、およびお品物をお送りいただく際の送料は、すべて当店が負担いたします。なお、査定後にご売却をキャンセルされる場合に限り、返却送料はお客さまのご負担となります。

ちなみに、私が見た2026年8月3日の時点では、8月いっぱいのキャンペーンで返送料が無料になるという告知が出ていました。ただし対象はカメラ・楽器・スマートフォンで、ジャンク品は除外、期間中お一人さま1回まで、という条件つきです。

バイセルは利用規約のほうに書いてあります。

お送り頂いた商品のうち当社の査定金額にご納得いただけない場合には商品をご返送させていただきますが、その送料はご利用者様の負担とさせていただきます。

福ちゃんの宅配査定利用規約にも、ほぼ同じ文章が入っていました。両社は同じグループなので、規約の作りが共通しているのだと思います。

この3社は、いずれも負担者が利用者であることを、規約または宅配買取の案内ページに文言として置いています。 あとで出てくる「負担者の記載を見つけられなかった」社とは、そこが違います。

「無料」と書いてある会社にも、だいたい例外がある

ここが今回いちばん面白かったところです。返送料が原則無料の会社でも、例外条項が無い会社はほとんどありませんでした。

コメ兵は、キャンセル時は当社負担とはっきり書いています。ただし直後に注意書きが付いています。

査定結果にご承諾いただけなかった際には、品物をご返却させていただきます。その際の送料は当社の負担とさせていただきます。その際の手数料もかかりません。※お客さまのご都合で、査定結果ご提示前にご返却を希望される場合の送料は、お客さま負担(着払い)となりますので、ご注意ください。

査定結果の提示の前か後かで、負担者を分けて書いている形です。提示後のキャンセルは当社負担、提示前の返却希望は着払い、と分岐が明示されています。

大黒屋のFAQには、こういうQ&Aがありました。

返送の料金が自己負担になる場合はどんな時? / 明らかにお値段がつかないものを事前査定を行わずにお送りいただいた場合、着払いでの返送となる可能性がございます。

ブランドオフは、宅配買取の案内ページの流れの説明のところに、まず米印で例外が置かれています。

※コピー商品などの偽造品の場合、ご返送料金をいただく場合がございますのでご注意ください。

そして同じページの下のほう、よくある質問の中に「宅配キットの配送、ご返送のための送料含めて、全てブランドオフが負担します。」とあります。例外のほうが上、原則のほうが下という並びでした。

なんぼやは「返送料、キャンセル料はすべて弊社負担ですのでご安心くださいませ。」と書いたうえで、同じページに例外を置いています。

お申込みおよびお電話なくお品物が到着した場合、送料お客様負担にて返送させていただく場合がございますので予めご了承くださいませ。

高山質店は、「無料」の直後に米印で例外を付けている書き方です。

査定料や配送料、宅配キット、キャンセルはすべて無料※です。 ※新品家電、重量80kg超過・宅配キット大サイズ超過、買取りできない商品に提示されていたものを送付された場合の送料はお客様負担となり別途かかります。

まとめ表のほうも「キャンセルの場合の返送料金/無料(当社負担)」と「買取不可の品物の返送送料/お客様負担(福岡県から着払いにて発送いたします)」で行が分かれていました。新品家電については、着払いで送って査定額から500円を引く、という運用まで書かれています。

返送料を当社負担と明記していた社のうち、例外条件の記載を見つけられなかったのはRINKANだけでした(負担者の記載自体を見つけられなかった社と、包括的に「送料は全て当社負担」とあるだけで返送を名指しした記載を見つけられなかった社は、後ろの「読み切れなかったもの」に分けてあります)。

買取キャンセルをした場合、返送してもらう送料はどうなりますか? / 弊社が負担いたします。キャンセル料、返送料、手数料などすべて無料ですのでご安心ください。

ただし、RINKANはこの内容が案内ページとFAQにあるだけで、利用規約の側に費用の条項が見当たりませんでした。 例外が書かれていないことと、例外が無いことは別なので、そこは分けて読んだほうがいいと思います。

それと、負担者を直接書かずに条文の参照だけで決めている会社もありました。トレジャーファクトリーの宅配買取規約の第33条1項です。

当社から登録ユーザーに対して買取依頼品を返却する場合、買取依頼品の返却に要する費用は、前条に定める理由による返却のときは当社が、それ以外の理由による返却のときはユーザーが負担するものとします。

「前条に定める理由」=第32条5項の「登録ユーザーが売買契約の申込を拒絶した場合」なので、査定額に納得できずキャンセルした場合は当社負担と読めます。ただ、そう読むには第32条まで戻る必要がある。「それ以外の理由」に何が入るのかも、この条文だけでは決まりません。

当社負担のケースと利用者負担のケースを、両方掲示していた会社

負担者が分かれる条件を、同じページに両方並べて掲示していたのが、セカンドストリートのホビー専門サイト(セカストHOBBY)の宅配買取ガイドでした。

お品物の買取がキャンセルとなるケース 返送費用当社負担 ・査定結果を提示後、お客様により「一部キャンセル」「全てキャンセル」を選択された場合 ・当社買取基準により買取ができない場合

そして続けて、こうです。

※ご注意ください※ 以下の場合、買取不成立によるお品物の返送費用はお客様の負担となります。 ・必要書類に不備があり、当社より連絡をした最初の日から30日以内に不備が解消されなかった場合 ・当社取り扱いアイテム以外のお品物の場合 ・査定結果提示前にお品物の返品をご依頼の場合 ・口座に不備がありお客様へのご連絡後14日経過時点で入金ができない状況であった場合 ・当社指定の方法、数量以外で品物を送付された場合 ・査定結果の提示から30日以内に承諾・キャンセルの意思表示がない場合

当社負担のケースが2つ、お客様負担のケースが6つ。同じページに、両方が列挙されているという書き方でした。

なお、セカンドストリートの本体サイト側にある買取ガイドは、私が見た時点ではアクセスできませんでした(後述)。ここで引用したのはホビー専門サイト側のものです。

同じ会社の中で、書き方が食い違っていた例

ここは事実だけを書きます。評価はしません。

エコリングは、宅配買取ご利用規約と、特定商取引法に基づく表記の2つのページで、返送料の負担者の書き方が違っていました。

利用規約(第5条)はこうです。

「キャンセル」の場合は、お申込いただいたご住所に、送料当社負担でご返送いたします。

一方、特定商取引法に基づく表記のページはこうなっています。

買取不成立の場合の商品取扱:お客様のご希望により、返品致します。返品の際の送料は、お客様のご負担となります。予めご了承ください。※自動承諾(査定結果連絡不要)の場合は、返品できません。

どちらが実際に適用されるのかは、私には判断できません。書いてあることが2箇所で違っている、という観察までが私に書けることです。 実際に使う前に問い合わせて確かめるのが確実だと思います。

同じ規約には、着払いになるケースもかなり細かく並んでいました。18歳未満から送られた場合は全て着払い、申込み時と取引終了時の住所が違う場合は着払い、取り扱えない商品や基準外の商品は着払い、そして「複数の商品をお送りいただいた中に、本条第4項に該当する商品があった場合において、該当しない商品も含めて返品を希望される場合は、全て着払い」。最後のは、1点でも対象外が混ざると全部着払いになるということですね。

ゴールドプラザも、FAQと宅配買取規約で書き方が違っていました。FAQはこうです。

査定料・送料・返送料は全て無料ですので、お客さまの負担なくご利用していただけます。

宅配買取利用規約の第12条はこうです。

1.品物が当社に到着した後、お客様の都合で返送する場合は、着払いにて返送致します。 3.当社買取基準により、価格のつかない品物(※)については、査定終了後に、お申込みいただきました住所に、送料当社負担にて返送させていただきます。

値段が付かなかった品は当社負担で返ってくるけれど、金額に納得できずに返送を頼むと着払い、という構造に読めます。往路のほうにも条件があって、第6条3項が「当社宅配キットをすべて利用する場合に限り、送料は当社にて全額負担いたします。宅配キットを利用せずに送付した場合、送料はお客様のご負担となりますので、ご注意ください。」となっていました。

繰り返しますが、これは「この会社は違法だ」という話ではありません。規約とFAQで書いてあることが違うという、掲載表記についての観察です。

返送料より先に効く条項がある

読んでいて、返送料よりもこっちのほうが実害が大きいかもしれない、と思った条項がありました。承諾したあとは戻せない、というやつです。

トレジャーファクトリーの宅配買取の規約(第32条6項)。

当社は、第3項の定めによって売買契約が成立した後は、買取依頼品の返却及び売買契約の解除の申し出に一切応じません。

エコリングの規約(第10条)。

ご利用者様が当社の提示した査定金額を承諾された後は、お品物の返却、キャンセルは一切お受けできませんので、予めご了承ください。

そして、もっと手前で効くのがこれです。「査定結果の連絡は不要」を選ぶと、そもそもキャンセルできなくなるという設計。

買取王子の利用規約(第16条)。

利用者は、前項に関わらず、査定結果連絡不要(自動承認)で申込を行った商品に対しては、発送後に返送を依頼することが出来ません。

特定商取引法に基づく表記のほうにも「査定結果連絡不要(自動承認)の場合は、返送を承ることができません。」と書かれています。エコリングの規約にも同じ趣旨の条項がありました。

申込みフォームで「査定結果の連絡は不要」にチェックを入れると早く現金化できます。ただ、それは金額を見ないで売ることに同意するということでもある。ここは急いでいるときほど押してしまいそうなので、書いておきます。

あと、まとめて送ったときの扱いも会社によって違いました。買取王子は「なお複数の物品を買取依頼した場合、一部のみの買取、または返却することは出来ません。」で、全部売るか全部返してもらうかの二択。なんぼやも、まとめて査定した場合は一点だけの返品はできないとしています。セカンドストリートは逆に「一部キャンセル」を選べる作りでした。

このへんは、前に書いた「点数は多くても10点まで」という話と地続きです。 大量に送るほど、条項の効き方が読みにくくなる。

読み切れなかったもの

正直に書きます。全部は読めませんでした。

  • ブランディア:宅配買取の流れのページと利用規約は取得できて、「振込手数料・返却時の送料など取引にかかる費用はすべて当社負担となります」という記載と、買取できない旨を掲示している品を送った場合は往復送料等をもらうことがあるという第10条を確認しました。ただしよくある質問のページは、調査中の一時期にサイト全体が403を返すようになって開けませんでした。 サーバー側のアクセス制限で、リンク切れではありません。その後2026年8月3日に見直したときはHTTPステータス自体は200に戻っていましたが、本文がページを開いたあとに描画される作りで、こちらの手元では中身を取れませんでした。どちらにせよ返送料についてのFAQ本文は未確認です。
  • セカンドストリート:本体サイト(www.2ndstreet.jp)配下の買取ガイド(宅配・出張・店頭)が403で開けませんでした。2026年8月3日に再確認しても同じ403のままです。上で引用したのはホビー専門サイト側の記載です。出張買取と店頭買取の費用条件は未確認です。
  • おたからや:公開されているサイトマップに載っている529ページを見た範囲では、宅配買取のページも、利用規約も、特定商取引法に基づく表記のページも見つけられませんでした。 「存在しない」と断定はしません、見つけられなかった、というのが正確なところです。出張買取については「出張料、査定料、買取手数料すべて無料です」という記載を確認しています。
  • 大蔵屋:出張買取が中心の会社で、「査定料・キャンセル料など買取に関する手数料は全て無料となります。出張料ももちろん無料です」という記載を確認しました。宅配買取のページは見つけられませんでした。
  • 質屋かんてい局:FAQに「お品物はもちろんお返しさせていただきますので、ご安心ください。宅配買取をご利用のお客様には、返送させていただきます。」とありますが、その送料を誰が負担するのかは書かれていませんでした。 無料とも有料とも書いていない、という状態です。フランチャイズなので、条件が加盟店ごとに違う可能性もあります。
  • ジュエルカフェ銀蔵(ウォッチニアン):どちらもFAQに「送料は全て当社が負担」「送料などの手数料は全て弊社が負担」という包括的な記載はありましたが、キャンセル時の返送を名指しした条項は見つけられませんでした。 素直に読めば返送も含まれるはずですが、条文としては確認できていません。

売る前に、私なら聞くところ

長くなったので、実際に使う形にしておきます。宅配買取に出す前に確かめるのは、この2つで足りると思います。

ひとつめ。「査定額に納得できなくてキャンセルした場合、返送料はどちら負担ですか」 これだけです。「送料無料」と書いてあっても、それが往路だけを指していることがあるので、キャンセル時の復路を名指しで聞くのが確実です。

ふたつめ。申込みフォームで「査定結果の連絡は不要」を選ばない。 これを選ぶとキャンセルできなくなる規約が複数ありました。金額を見てから決めたいなら、必ず連絡ありにしておく。

そのうえで、身も蓋もないことを書くと、この論点が丸ごと消える方法もあります。 店頭に持ち込むか、出張で来てもらうかです。どちらも納得できなければ品物はそのまま手元に残るので、輸送が1回も発生しない。宅配が便利なのは間違いないんですけど、便利さの代わりに払っているのがこの「戻すときの1回」だと思っておくといいと思います。

今回20社ぶん読んで残ったのは、「無料」という言葉の下に何が書いてあるかは、会社ごとに全然違うという事実のほうでした。負担者を名指しで書いている会社もあれば、包括的に「無料」とだけ書いて規約側に費用の条項が見当たらない会社もある。同じ「無料」でも、こちらが確認できる範囲は違います。無料という言葉が大きいときほど、その下を見に行くだけの話です。

宅配買取で「これは事前に聞いておけばよかった」ということ、他にありますか?

この記事で参照したページ

各社の記載はすべて2026年8月2日から3日にかけて実際に取得したものです。規約は改定されるので、売る前にご自身で最新のものを確認してください。

更新履歴

  • 公開。20社の記載は2026年8月2日から3日にかけて各社の公式ページを実際に取得して確認した。取得できなかったページ(ブランディアのFAQ、セカンドストリートのwww配下の買取ガイド)はその旨を本文に明記し、推測で埋めていない。訪問購入の定義は特定商取引法第58条の4をe-Gov法令検索の原文で確認し、宅配買取が同章に当たるかどうかを名指しで示した公式の見解は見つけられなかったため、その旨も本文に書いた
  • 公開後の見直しで7点を修正した。①特定の業者を良い/親切だと評価していた表現(コメ兵の分け方への「よくできている」、ザ・ゴールド・バイセル・福ちゃんへの「不親切だとは思っていない」、セカンドストリートを「いちばん親切」とした見出しと「一番ありがたい形」、高山質店への「ちゃんと」)を全て削り、規約に何がどう書いてあるかという事実の対比に置き換えた。理由は、この記事に挙げた社の一部が今後のアフィリエイト提携候補に含まれており、提携が成立した時点で「利益関係のある社を開示なしに評価している記事」になるため。この記事で書けるのは掲載表記の事実の摘示までとする ②宅配買取が特定商取引法第5章の2に当たるかの探索範囲に、令和6年11月19日付通達を加えた。同通達で宅配に触れている第58条の9関係(1)と、ウェブサイト経由でも実質がその場の契約なら訪問購入に当たるとする第58条の4関係(3)を原文で確認して引用したうえで、どちらも純粋な宅配買取の該当性を決めるものではないため「言えない」という結論は維持した ③トレジャーファクトリーの例外欄「買取対象外品はユーザー負担」は規約に逐語の対応がなかったため、第33条1項の原文(「それ以外の理由による返却のときはユーザーが負担」)に差し替え、本文にも同項を引用して参照構造を示した ④ゴールドプラザ第6条3項の引用が「ご負担となります」で切れていたので、原文どおり「ご負担となりますので、ご注意ください。」まで載せた ⑤「例外条件の記載を見つけられなかったのはRINKANだけ」に「返送料を当社負担と明記していた社のうち」という限定句を足した。負担者の記載自体を見つけられなかった社が別にいるため、限定なしでは表と食い違っていた ⑥ブランドオフの引用の位置関係を「負担の記述のすぐ上に例外」から、実際の並び(同一ページ内で例外の米印が先、負担の記述はページ下部のFAQ内)に直した ⑦ブランディアのFAQは2026年8月3日に再確認したところHTTPステータスは200に戻っていたため、403は調査中の一時期のことだと時点を付けて書き直した(本文はページを開いたあとに描画される作りで取得できず、FAQ本文が未確認である点は変わらない)。あわせて見出し「なぜ査定はタダでできるのか」を非疑問形に改め、査定士の記事への内部リンクを1本足した

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掲載している査定額は、記載した日時・個体・業者での実際の提示額です。 同じ条件でも金額は変動します。 当サイトは査定・買取を行っていません(免責事項)。